5/7週の日本株市場の展望

1. 日本株市場見通し

日経平均は横ばい圏で推移

4/22の週日経平均は膠着地合い。米株市場では予想を上回る決算が続いたことなどを背景S&P500が最高値圏で推移する一方、日本株市場はGW10連休を前に22,000円台をキープしつつ動意に乏しい展開となった。

大型連休明けの投資戦略

連休中には米国や中国で重要経済指標や企業決算の発表などが相次ぐ。5月7日の東京株式市場では連休中の海外市場動向を一気に織り込むことになるため、なかでも午前中は株価が過剰に反応する可能性が あるだろう。ただし、足元の日本株は下値不安が遠のいており、連休中に米中株が上昇する“アップサイド・ リスク”が意識されているとみられる。リスクオンムードが高まる中、相対的に出遅れている日本株の水準訂正 は続くと考えており、連休明けに株価が波乱含みとなっても、落ち着いた対応を心掛けたい。

連休明けには、3月期決算企業の業績発表が続く。すでに発表を終えた日本電産(6594)やファナック(6954)と いった日本を代表する企業の新年度計画は市場予想を下回ったものの、株式市場は比較的冷静に反応し た。保守的な新年度計画は想定内であり、発表直後に“ショック安”となるようであれば、押し目買いの好機とも 捉えられよう。いずれにせよ、足元の決算動向を踏まえれば、年初からの株高を牽引した景気敏感株に対す る物色に衰えはみられず、決算発表が悪材料出尽くしと受け止められているようだ。経験則では、こうした保 守的な新年度計画を発表した企業の株価は、年末に向けてTOPIXをアウトパフォームする傾向にあることは 念頭に置いておきたい。最後に、1年以上に渡って市場の懸念材料となっていた米中通商交渉が5月下旬に も合意する可能性が高まっている。昨年来で最大級となる悪材料出尽くしのタイミングが迫っていよう。 

2.注目テーマ:直近3年連続で5月に自社株買い発表銘柄

日本電産(6594)を皮切りに19/3期本決算発表 が本格化。企業は中国景気の減速懸念などで 新年度の見通しに慎重な姿勢を示す。そうした 中、企業が株主還元に取り組む意欲は衰えてい ない。2019年の自己株式取得枠設定金額(自社 株買い)は、既に2兆円を突破した。自 社株買いの発表件数は5月が最も多い傾向があ ることから、保守的な新年度会社計画の発表とと もに自社株買いをセットで発表するケースが相 次ぐ可能性があろう。
4月以降の企業の動きをみると、安川電(6506)、 ファナック(6954)、花王(4452)などが自社株買 いを発表。ファナックの20年3月期営業利益見通 しはコンセンサス予想を4割も下回る54%減益と なったが、翌25日の株価は0.3%安に留まった。 業績見通しが事前の予想を下回っても株式市場 は驚くことはなく、株主還元が株価のサポート要 因となっている可能性がある。当部では決算発 表通過で悪材料出尽くし感が広がり日本株市場 の上値は軽くなっていくとみている。また、自社 株買いが大型連休明け後の株式市場の雰囲気 を明るくすると考えている。以上を踏まえ、16年 から18年にかけて3年連続で5月に自社株買い を発表した主な銘柄を取りまとめた。