ドル、109円台後半=決め手欠き、レンジ内か?

15日の東京外国為替市場のドルの対円相場は、売り買いの決め手となる材料を欠く中、1ドル=109円台後半のレンジ内での推移が見込まれる。米中貿易摩擦への過度な懸念は後退したが、上値を追う材料には乏しく「目先は上下に動きにくい」とみられる。予想レンジは109円40銭~110円00銭。
前日の米国市場では、トランプ米大統領が「米中貿易交渉は決裂していない。両国間の貿易戦争はちょっとした小競り合い」に過ぎないと言及したことなどから、米中貿易摩擦激化への過度な懸念が後退し、一時109円70銭程度まで上昇した。さらに、米国株価が大幅反発したほか、「ムニューシン米財務長官は近く訪中の可能性があり、通商交渉の継続を望んでいる」との海外メディア報道もドルの支援要因となった。東京時間早朝は、ドル買いは一服し、109円60銭台で推移している。
米中貿易摩擦の激化を受けたドル円の下落はいったん落ち着いた感もあり、米株高を映して、15日の日経平均株価も反発して始まる見通しで本日のドル円は、底堅く推移しそうだ。
一方で「対中関税第4弾を受けた中国当局の反応が気掛かりな上、G20に向けて米中両国の協議の進展度合いも見極めたい。まだドル円は上値を切り上げる状況にはないだろう。このため、ドル円は決め手を欠き、本日は109円台後半を中心としたレンジ内の動きにとどまると予想される。
本日は東京時間は、4月の中国鉱工業生産や小売売上高などが発表される。海外時間では、1~3月の独国内総生産(GDP)速報値のほか、4月の米小売売上高や5月のニューヨーク連銀製造業景況指数などが予定されている。