誰でも「会社四季報」を深読みできる方法とは?①

株式投資を始めるなら、「会社四季報」を読んでおいたほうがいいと言われるのは、すべての上場企業のさまざまな情報をたった1冊でチェックできるからです。もっとも、情報がギッシリと詰まっているだけに、どこからどのように見ていけばいいのか、なかなかピンとこない人も少なくないのでは? 
 そこで簡単に読みこなすためのポイントを記載します。誰でも気軽に実践できるので、みなさんもぜひ試してみてください! (投資は自己責任でお願いします!!)

1.「会社四季報」には3つの強みがある

どうして株式投資をするなら、「会社四季報」をチェックしておいた方がいいのでしょうか? なぜ、株式投資に「会社四季報」が欠かせないのか? それは、3つの強みがあるからです。

会社四季報」の3つの強みとは、①継続性、②網羅性、③先見性です。

①継続性についてですが、「会社四季報」は1936年6月号が創刊号で2016年夏号において80周年を迎えています。継続的に読んでいけば、個別企業の歴史を知ることができるわけです。そして、歴史を知れば、今の状況もきちんと理解でき、未来の姿も想像がつくようになります。
「歴史を知れば未来がわかる」とか、「歴史は繰り返す」とか、昔からよく言われてきましたからね。過去のことをしっかり知っておくことが重要なのです。

②網羅性についてですが、2000ページにも達しているように、「会社四季報」はすべての上場企業の情報が詰まっています。世界的に見ても、自国市場の全上場企業を1冊で網羅している本は、「会社四季報」がオンリーワンの存在だと言えます。かつては存在したライバル誌は休刊となって、間違いなく唯一の存在です。個々の企業の営みは、いわばミクロな経済活動です。その状況を個別に観察して情報を自分の中で積み上げていくことは、マクロ(経済全体の動き)を知ることにもつながります。したがって、会社四季報」を丹念に読み込んでいくうちに、日本経済や世界経済の情勢もつかめてくるわけです。

③先見性についてですが 意外と見過ごされているポイントです。今でこそ上場企業が四半期ごとに決算を発表するのは常識となっていますが、義務づけられるようになったのは2003年からです。「会社四季報」はその70年近く前から、年4回のペースで発行されています。つまり、これから先の未来も先見するポテンシャルを秘めているということです。

・会社に関する生きた情報について、要所を押さえて提供する
・日々刻々の企業の息吹を知ることが必要
・そのためには年1回の発行では不十分で、3ヵ月ごとに刊行する本書を創刊した
・「ますます便利に!」というのが刊行者の願い
・読者の要望を反映し、協同編集のもとに改善していくのが望ましい

会社四季報をご購入はこちら

2. 巻頭3ページ目で全体像をチェックしておこう!

最初にアピールしておきたいのは、「絶対に3ページ目を見逃さないように!」というメッセージです。すぐに個別企業のページに目が向かって、巻頭付近のページを読み飛ばしている人は意外と少なくないようですから。ここには、「市場別決算業績集計表」が掲載されています。文字通り、市場ごとに売上高、営業利益、経常利益、純利益の前期実績、今期予想、来期予想が一覧になっています。

要は、市場ごとに業績の平均値とその方向性がわかるのです。この欄を確認したうえで個別銘柄のページを見たほうが、相対的な比較がしやすくなります。「この欄は市場平均が書いてあるので、それを知れば市場を上回る増収増益なのか、市場を下回る増収増益なのかの判断がしやすくなる」などといった判断ができ、うっかり期待外れの銘柄を選んでしまうリスクが低くなります。

いきなり個別銘柄のページを見てしまうと、比較対象となる目安もなく業績欄などチェックして、どこまで評価していいのかがわからない。でも、あらかじめ3ページ目を眺めておけば、「この会社、市場の平均よりもズバ抜けて業績が伸びている!」ということに気づくことができます。

「この欄は市場平均が書いてあるので、それを知れば市場を上回る増収増益なのか、市場を下回る増収増益なのかの判断がしやすくなる」などといった判断ができ、うっかり期待外れの銘柄を選んでしまうリスクが低くなります。

3.買いたい銘柄の探し方(A・B・E・J・N)

個別銘柄のページはあまりにも情報が詰め込まれすぎていて、わかりづらいと感じ方は多くないでしょうか? 、個別銘柄のページはあまりにも情報が詰め込まれすぎていて、 これらすべてを個別銘柄ごとにくまなくチェックするのはかなり大変ですよね?
そこで、私は最低限チェックすべきブロックを5つに絞り込みました。理由としては、時間かけずに 下記項目をチェックすることで、 その企業に関して知っておくべきことを、必要最低限の範囲でチェックできるからです。

「A」には書いてあるのは、言わば「会社の自己紹介」で、何年生まれで、何をやっていて、どういう売り上げか、ということが書いてあります。「B」は「会社四季報」の取材記者によるコメントで、前半の【】が今期、後半の【】が中長期的な話です。簡単に言うと、「いまこんな状況で、将来こんなことを考えています」という自己紹介の続きを第三者(記者)が客観的に述べたものですね。つまり、「A」と「B」を見れば、どんな会社なのかが一目でわかるわけです。

そして、「E」では財務の健全性を把握できます。例えばこの欄の中の「キャッシュフロー」はお金のやりくりが書かれているので、個人で言えば、給料前に金欠で困っている人は、この欄が芳しくありません。「J」は損益計算書で、個人における年収と出費の収支みたいなものです。これらを見れば、経営が順調で大いに繁盛している会社を見つけられます。

最後の「N」には株価チャートの推移と、バリュエーション(業績の実績値や予想値と株価を比較した割安・割高度)が出ています。会社の“人となり”が今までの項目でわかってきた上で、市場が株価として実際どのように評価してきたのかを把握できます。

「A・B・E・J・N」欄を見れば、業績がいいのに株価がまだ割安な銘柄を見つけ出すことができます。とにかく、「会社四季報」の隅から隅まですべて脳内にインプットしてしまうのが最強の投資家への近道なのですが、もっと大胆に端折ってしまえば、見逃してはならないのは「A・B・E・J・N」の5つに尽きます。これらをちゃんと見ているだけでも、投資の成果はガラリと変わってくるはずです!

会社四季報 2019年 2集・春号 [雑誌]

価格:2,199円
(2019/5/19 21:12時点)
感想(7件)

会社四季報 ワイド版 2019年 2集・春号 [雑誌]

価格:2,800円
(2019/5/19 21:30時点)
感想(4件)