5/27週の日本株・ドル円相場も見通し

1. 日本株市場見通し

日経平均は一時21,000円割れ
今週の日経平均は21,000円台で推移していたが、24日に一時割り込んだ。米国による中国通信機器大手 ファーウェイに対する禁輸措置を巡っては一部猶予期限が設けられたものの、英半導体設計大手アームが 同社との取引を停止するなど、ファーウェイ問題の影響拡大が警戒されたことで、電子部品、半導体関連株 が売られた。また、米景況感指数が市場予想を下回るなど、米経済への先行き懸念も重石となった。こうした 相場環境の中でも、内需・好業績期待銘柄の一角が上場来高値を更新している。

日本株の下値は限定的か
来週の日本株は上値を追いづらい展開が続くだろう。22日に発表された4月の貿易統計で輸出額は世界的 なスマホ・PCなどの需要減少を背景に、5ヵ月連続で前年水準を下回った。企業業績にも逆風が吹き、TOPIX の12ヵ月先予想EPSは伸び悩んでおり、利益拡大をイメージしづらくなっている。一方で、足元の予想PERは 投資家の不安心理の悪化などで12倍程度にまで低下。ただ、PERの低下は一巡しつつあり、2015年以降の 平均13.7倍との乖離は大きいことから、PERの一段の切り下がりによる株価の下落は限定的とみている(予想 はいずれもIBES)。  31日には中国5月製造業PMI(購買担当者景気指数)が発表される。足元で各国の景況感下振れが散見され る中、直近2ヵ月で上回った好不況の目安とされる50を維持できるか注目される。一方で、15日には4月鉱工 業生産など、各経済指標が揃って市場予想を下回り、景気支援策期待の高まりから上海総合指数は1.9%高 となった。中国経済の先行きを巡って相場は疑心暗鬼となっており、経済指標の数字に素直に反応しない可 能性がある。現状は中長期的な悪材料出尽くしとなる前の待機時間と言えるだろう。

2.ドル円相場見通し

今週は21日に一旦110.67円まで上昇した ものの、その後は冴えない米経済指標結 果などを背景に押し戻される展開となり、 23日に一時109.46円まで下落した。

市場は足元で来年末までに3回弱の利下 げを予想している。こうした利下げ期待は 行き過ぎの感が強いが、短期的には利下 げ期待が一段と強まる恐れもある。その 際、米10年債利回りは2.3%を明確に割り 込む可能性があり、ドル円は下落圧力が 強まろう。

もっとも、3月以降のドル円と米10年債利回 りの連動性が続くと仮定すると、10年債利 回りが2.2%まで低下したとしても、ドル円は 109円近辺で踏みとどまる公算が大きい。  来週のドル円は、引き続き米中関係者の 発言や米経済指標の結果に一喜一憂す展開が予想される